1.歯垢(プラーク)

歯垢(プラーク)とは、歯の表面に付着する白くて粘質のある沈着物のことで、デンタルプラークとも呼ばれます。

よく食べかすと間違われることがありますが、実際は口腔内に常在している細菌の塊のことなのです。

常在菌なので、それ自体が歯周病の原因となるわけではなく、食べかす(特に糖分の多いもの)を栄養にしてその量が膨大に増えることによって歯周病を引き起こします。

「きちんと歯磨きをしなかったり、甘いものを食べ過ぎると虫歯になる」と言われているのは歯垢が持つ性質に由来していて、歯周病のみならず、虫歯の原因にもなっているのです。

こういった歯垢を放っておくと、やがて歯垢に含まれる細菌が唾液中のカルシウム成分と混ざり、石灰化します。

これが「歯石」であり、こうなってしまうと普段の歯磨きでは除去できなくなるため、歯科医にてスケーリング(歯石除去)を行ってもらう必要があります。