乳歯の時期は永久歯の歯の形成、歯並びに大きく影響を与える大切な時期です。
虫歯を放置したために、永久歯の歯並びが悪くなってしまうこともあります。また、永久歯の生え変わりの時期、これは1番虫歯しなりやすい時期でもあります。
永久歯が生えてきて咬み合わせが出来るまでは特に細心のケアが必要です。
その大切な時期に虫歯にならないように一緒に考えていきましょう。
当院の小児歯科の特徴
- 初めに全体の検査(お口の中の写真、レントゲンなど)を行い、悪いところを全て説明してから治療に入ります。歯医者が初めてのお子さんには、治療の練習も行いますので、安心です。
- 治療中は少しでも気がまぎれるように、好きなビデオやDVDを見ながら受けてもらえます。
- 治療がすべて終わった後も新たな虫歯を作らないように、また永久歯では虫歯ゼロを目指すために、担当の衛生士が一緒に予防プログラムを考えます。
虫歯は治したらもう終わり、と言うわけではありません!
虫歯のない永久歯列を作っていくために、一緒に頑張ってみませんか?
当クリニックでは、削る治療が必要なお子様の場合、だいたい4歳頃よりお子様の状態に応じて対応していきます。
また削るほどの虫歯でないときは、なるべく削らないでお薬をつけて様子を見ていく処置を行います。
「まだ子供が小さいから虫歯の治療はもう少し大きくなってから」と先延ばしにしてしまい、急に歯が痛くなって無理やり治療をしなければならないということの無いように…
虫歯になる前に通院して頂き、怖くない・痛くない予防処置(歯ブラシ、フッ素塗布など)で当クリニックやスタッフに慣れて頂き、「歯医者は怖くないところ」と思ってもらえれば、いざ治療が必要になっても、お子様と当クリニックの信頼関係が出来ているので、スムーズに治療に入ることが出来ます!
麻酔について
治療の際にほとんどの場合「麻酔」を使っていきます。麻酔の針が刺さったことに気付かないほど、麻酔自体は無痛で行うことが出来ます。
よほど治療に慣れていて「ちょっとぐらい痛くても我慢できるよ!」という大きいお子様であれば、麻酔をしないで治療を行うこともありますが、痛くない方がいいというお子様には麻酔を行うことをお勧めしています。
治療が終わった後も麻酔は効いています。人それぞれですが、2~3時間は効いているということもあります。その間ご家族の方は大変ですが、お子様が唇やほっぺを噛まないように注意をお願いします。なかには麻酔のしびれた感覚をかゆいと錯覚して掻きむしってしまうお子様もいらっしゃいますので、そちらもご注意ください。
ラバーダム防湿法について
治療中はラバーダムといって、ゴムのマスクをお口にかけて治療します。
→なぜラバーダム防湿法をしなければならないのか???
- 歯を削る機械はとてもよく斬れますので、お口の小さなお子様が少し顔を動かすだけでもとても危険です。ラバーダムを使うことによって唇や舌の怪我を防ぎます。
- 虫歯を削り取ったあと穴を埋める詰め物が、唾液に触れないようにしてくれます。唾液が入ってしまうと、きちんと詰めることが出来ず、隙間が開いてしまい取れやすくなったり、また虫歯になりやすくなってしまいます。
- まずいお薬がお口に入るのを防ぎ、小さな器具を誤って飲み込んでしまうことを防ぎます。
- 歯を削るときに、たくさんのお水がお口に入ってきてむせてしまうことがあります。お水が直接お口に入るのを防ぎます。
以上のことにより、当院の小児歯科ではラバーダム防湿法を行っています。
お子様の安全のためと、治療の精度の向上のために行っていることですので、ご理解をお願い致します。
見た目は少し怖い感じがするかもしれませんが、実際に行ってみると意外と苦痛は少なく、ラバーダム防湿法を行うことで、治療中に眠ってしまうお子様も少なくありません。
ご家族の方へのお願い
4歳を過ぎて治療が上手に出来ず、泣いたり暴れたりしてしまうお子様の場合、私達にお任せ頂いて、ご家族の方がその場にいらっしゃらない方が上手に出来ることが、よくあります。
ご家族の方が付き添っていると、どうしても甘えの気持ちが出てきてしまい、1人だと意外と頑張れるのに、ご家族の方がいらっしゃると泣いてしまうことがよくあります。
また、お子様が私達スタッフの問いかけには全く答えてくれず、全てご家族の方を通しての会話になってしまいます。
そうなると治療を行う私達スタッフとコミュニケーションがとれなくなってしまうため、スムーズに治療を行うことが難しくなってしまいます。
以上の理由から、4歳以上のお子様で、ご家族の方がいらっしゃらない方が上手に出来るかな?と思われる場合、ご家族の方と離れて治療を行うことをお勧めさせて頂いています。
多くのお子様は、ご家族の方と離れるとき激しく泣いたり抵抗したりしますが、その後は何事もなかったように機嫌を直してもらえることがほとんどです。
上手に出来てしまえば、再度ご家族の方に付き添って頂いても構いません。
ご理解とご協力をよろしくお願い致します。